キノコの霊芝(れいし)見つけた!

健胃、健腸作用があり、古来から健康に良いといわれているサルの腰掛け科の茸、“霊芝”をご存知ですか。芝は中国語で茸を意味し、主に梅の古木に自生し10万本に1、2本しか生えてこないといわれています。

『日本書紀』皇極天皇3(644年)に菟田郡(うだのこうり)の押坂直(おしさかのあたい)というも者が菟田山で雪の上に生えていた紫菌(紫色の霊芝)を人に見せると誰も名を知らず、煮て食べたところ旨く、以後は病気知らずであったと記されています。

里山、埼玉県鳩山町周辺で実際に探してみますと、100ヘクタール(10キロ四方)の山野に1~2本しか見つけることができませんでした。

観察しますと、ある条件でしか生えてこないことが見えてきます。元気な樹木には絶対に生えてきません。枯れ朽ちた古木にも生えてきません。
この茸が生えるには、“奇跡的条件”を必要とするのでしょうか。
霊芝が生える条件は、1)根の部分に限定され、根が地上すれすれに出ている個所。2)古木が枝打ちされたりし、他の要因で枝の一部が大きく傷付き、その傷口が比較的新しいものでした。霊芝を見つけた古木は檜(ひのき)、欅(けやき)、椚(くぬぎ)の木でした。

根の樹皮の劣化部は、皮膜物質のスポロポレニンやポリフェノールなどの殺菌性の樹液が低下し、雨に濡れてバイ菌に犯され、病気になったことが一つの要因でした。

周辺の環境を見渡すと、いくつかの共通点に気がつきます。人の立ち入らない場所ではなく、神社の境内、適度に日当りの良い、風の穏やかな居心地の良い林や森で、季節はいずれも初夏の雨上がりの翌日でした。

“自然の神”は、古木自身では修復不能な患部を担子菌のサビ菌や黒穂菌(植物腐敗菌)から守るため、自然界に数少ない同じ仲間の“霊芝”
を傷んだ根の一部に共棲させたのです。霊芝は“繊維素分解酵素”を働かせ、古木の弱った組織を自ら一体化させて、根の一部に替わってその役割を担ったのです。

山野を徘徊する途中、漆色の光沢を放つ立ち姿を偶然に見つけた時、人々は誰も、山の“精霊”が降りてきて茸を宿したと思えるほど感銘を受け、その茸を“霊芝”と名づけた所以(ゆえん)ではないでしょうか。

お互いに依存し助けあい、共に生命を維持する自然の知恵、『酵素の相互依存作用』を獲得したのです。
                                終わり

【参考】 霊芝は中国名で、和名は万年茸、学術名はサルノコシカケ、用途は主に床飾り。中国の薬草書、李時珍の『本草綱目』1596年刊に記載され、皇帝薬の上薬に位置し、今日まで健胃健腸薬として珍重されてきました。



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